日本超音波医学会 第30回九州地方会学術集会[The 30th JSUM Kyushu Regional Congress of the Japan Society of Ultrasonics in Medicine]

会長挨拶

黒松亮子

久留米大学消化器内科・超音波診断センター

黒松 亮子

このたび、日本超音波医学会第30回九州地方会学術集会を開催させていただくことになりました。歴史と伝統のある本地方会の会長を拝命し、大変光栄に存じております。このような名誉ある機会を与えていただきました運営委員会の委員の皆様に感謝申し上げます。

私は消化器内科医であり、肝臓の超音波検査を中心に、これまで、多くの肝癌の早期診断、治療にたずさわってきました。その間、ドプラ検査、造影超音波検査、肝硬度測定や、Fusion Imagingなど、超音波検査は目覚しい発達を遂げました。

一方、近年、CTやMRI、PETなどの画像診断が進化・普及し、超音波検査の役割は少しかわってきたように思われます。超音波検査は、簡便かつ安全で、解像度の高いモダリティであるため、患者さんに対し、まず、最初に行われる画像診断でしたが、客観性が乏しい点、検査者のスキルの違いなどの点などからか、CTやMRIなどが先行して行われる場合や超音波検査が省略されている場合も少なくありません。超音波診断がこれから発展していくためには、超音波検査の特徴である、簡便性、非侵襲的、リアルタイム性を活かすこと、また、超音波検査でしか評価できない検査、手技の普及に努めるとともに、他の検査との融合により非客観性を補うなどの工夫が必要と考えられます。そこで、今回の学術集会のテーマは、「マルチモダリティ時代に活かす超音波検査」としました。

超音波検査は、消化器領域をはじめ、心・血管系の循環器領域、婦人科領域、乳腺、甲状腺などの体表検査など、種々の臓器の診療に重要な役割を果たしています。各領域の先生や超音波検査技師の方々に、超音波検査の特徴を活かした取り組み、超音波検査が有用であった症例などご発表いただきますようよろしくお願いいたします。

尚、2020年の本地方会から必須講習会(DVD講習)が開催されることとなっております。多くの臨床検査士の方々に受講していただけるよう、準備いたします。

久留米で本地方会を開催するのは、2003年以来17年ぶりとなります。久留米大学消化器内科の恩師である当時の真島康雄会長から引き継いだ腹部領域はもちろん、循環器領域などその他の領域に対しても、久留米の特色をいかした内容にしたいと考えております。九州の超音波検査を支えている多くの日超医や超音波検査学会の会員の皆様をはじめ、超音波に興味のある方々、超音波検査に携わる方々など、多くの方々の参加をお待ちしております。